2019/03/08
3/4(月)、「水俣・熊本みらい基金」の設立記念シンポジウムを開催し、
約180名の皆さんにご来場いただき、ありがとうございました。
第一部の基調講演では、「ミナマタ・フクシマから日本をつくる」と題して、
金子勝氏(経済学者)にお話しをいただきました。
持続可能な社会について、自然の成り立ちを共通の基盤にした食とエネルギー
をつないでいくことや、太陽光で「もやい直し」をしていくことが提言されました。
第二部では、パネルディスカッションで、それぞれ、水俣、熊本震災、福島の方々から
現場の状況を伺うとともに、新しい基金の役割や期待することが語られました。
共通していた課題の一つとして、「いかに主体的な自治を取り戻すか」ということが
語られ、『自治力』、つまり、町とコミュニティーを自分たちで作る力をつけていく
ために山河や海を基盤にしていくことや歴史から学んでいくことの重要性を、
あらためて、会場の皆さんと共有することができました。
わたしたちは、「水俣・熊本みらい基金」を通じて、これまで経済効率の優先のため
に自然や生命を犠牲にしてきた近代文明を含めて社会を問い直していきたいと思います。
熊本の言葉にある「つんなう」(つながっていく)を合言葉にして、
会場の皆さんと一緒に「つんなっていこう」と確認しあい、基金設立のキックオフとなりました。
第一部 基調講演 金子勝(経済学者)
第二部 パネルディスカッション
緒方正人(不知火海漁師・水俣病患者)
土黒功司(よか隊ネット熊本理事長)
佐藤彌右衛門(全国ご当地エネルギー協会代表理事・会津電力株式会社代表)
熊野千恵美(グリーン・市民電力会長)
高濱千夏(グリーンコープ生協くまもと理事長)
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
ファシリテーター 佐々木寛(「おらって」にいがた市民エネルギー協議会代表理事)
全体司会 櫛渕万里(全国ご当地エネルギー協会事務局長)