2020/09/16
水俣・熊本みらい基金は、2019年度の助成事業として、水俣病や環境に関する活動団体や熊本震災を支援する活動団体など18団体への助成を行いました。その活動報告をご紹介します。
本基金の原資は、全国ご当地エネルギー協会の「水俣薄原太陽光発電所」及びグリーンコープ の「くまもと未来ソーラー」の発電収益です。自然エネルギーから生み出された資金が、このような地域に根差した活動の支援に役立ったことを、大変嬉しく感じています。また、今基金の主旨である「自然エネルギーの光をあつめて、いのちの大切さを未来につなぐ」が、このような形で生かされていることについて、さらに多くの方に届くことを願っています。
====各団体からの報告====
⬛︎ 水俣病事件について後世や世界へ語り継ぐ活動
助成団体名 | 助成対象となった活動 | 報告書 | 関連資料 |
劇団天然木 公演実行委員会 |
ミツバチの生態系から環境問題を考える趣旨のミュージカル作品等の公演。
*劇団天然木公演実行委員会は胎児生水俣病患者らでつくる団体 |
報告書 | ・チラシ ・参加者感想 |
天幕渋さin 水俣
実行委員会 |
次世代が水俣病について忘れない為に、水銀汚染の埋め立て地エコパーク水俣にて野外ライブを開催。 | 報告書 | ・ライブチラシ ・当日の様子 |
一般社団法人
環不知火プランニング |
水俣病から環境と歴史を学ぶことができる、中学生用の学習教材作成。 | 報告書 | ・完成した学習教材 |
水銀に関する水俣条約
推進ネットワーク |
2019年11月に開催された国連の「水銀に関する水俣条約」第3回締約国会議(COP3)へ参加、全体会議での登壇。帰国後の報告会の開催。 | 報告書 | ・パンフレット ・報告会チラシ |
NPO法人みなまた | 水俣病患者で認知症になった方々を対象にした、介護祭りの開催。
*2020年3月開催を予定していたが、新型コロナウィルス流行の影響で祭りが延期された。このため来年度の開催時に助成金を使用予定 |
ー | ー |
水俣病事件資料集編纂委員会 |
水俣病事件史の全体像を明らかにし、後世に伝えていくために1996年に刊行した『水俣病事件資料集1926-1968』の続刊である水俣病事件資料集を作成。 | 報告書 | ー |
一般社団法人水俣病センター相思社 |
「水俣病歴史考証館」と水俣病関連資料の保管資料室の施設整備。 (展示物メンテナンス、耐震工事、温度管理等) |
報告書 | ・写真① (考証館ケース内除湿剤・湿度計の設置) ・写真② (資料室除湿器設置) |
フォトグラフィーミッション水俣 |
水俣を知ってもらうための写真撮影と、展示、報告会の開催。 | 報告書 | ・写真 |
⬛︎ 熊本地震の復興や被災者支援のための活動
助成団体名 | 助成対象となった活動 | 報告書 | 関連資料 |
阿蘇の灯 | 震災前に東海大学学生が住んでいた黒川地区において、『灯』を灯すことで、地震の記憶を風化させず、現在の黒川地区を知ってらうためのイベント。
*阿蘇の灯は東海大学農学部有志とOBでつくる団体 |
報告書 | ・イベントチラシ |
安定ヨウ素剤ネットくまもと | 放射性物質の危険性や子供の甲状腺がんについて勉強するとともに、安定ヨウ素剤について学習会や講演会を開催。 | 報告書 | ・講演会チラシ |
NPO法人 みるくらぶ |
被災地域にて、親子の居場所事業(心のケア、学習、生活支援)を実施。 | 報告書 | ー |
おひさまカフェ | 益城町テクノ仮設団地で生活する住民の方々のコミュニティ形成と交流の場づくりとして、カフェ活動を実施。 | 報告書 | ー |
すがるの里 | 南阿蘇被災地域の東海大学学生向けに、手作り弁当を提供する。 | 報告書 |
・写真 |
南阿蘇復興センター | 南阿蘇、西原村、益城町の災害公営住宅にて、「柳川さげもん教室」を開催している。 ※さげもん=吊るし飾り |
報告書 | ・写真 |
⬛︎ 自然エネルギーや環境への取り組み
助成団体名 | 助成対象となった活動 | 報告書 | 関連資料 |
NPO法人 植物資源の力 |
竹材を活用したバイオマスボイラーの地産地消事業の実施。
(国内外からボランティアを募り、竹林30 Rの間伐と竹炭焼作業を実施) |
報告書 |
― 写真は報告書に掲載 |