基金誕生のあゆみ

 2017年秋、熊本で初めて「水俣病展」が開催されました。水俣病公式確認から60年の節目としてグリーンコープ生活協同組合が共催し、延べ9951名の方々が来場しました。胎児性水俣病患者の皆さんも水俣から来ていただき、展示写真の中にご家族やご親戚を見つけ、時には笑い、涙ぐまれながら、様々な思いを表されました。これまで歩んでこられた60年以上の月日は、決して、過去の出来事でない、その生の水俣の声を届けてくださったのです。水俣病展は、「水俣」が問いかけることを後世に語り継ごうという思いに結実しました。

 いっぽう時を同じくして、水俣市に、全国ご当地エネルギー協会の水俣薄原太陽光発電所がつくられました。福島第一原発事故以降、持続可能で自立した地域社会の実現をめざして地域主導型の自然エネルギー事業に取り組むキーパーソンや組織など約50の事業団体が協会には集っています。「地域でつくる、地域のエネルギー」を合言葉に、太陽や風の力、水の流れ、大地の熱などの自然の恵みをエネルギーに変え、地域の自然や特色を生かした多様な事業を展開しています。

 このような二つの思いが出会い、「水俣薄原太陽光発電所」(全国ご当地エネルギー協会)と、熊本地震の復興支援として立ち上がった太陽光発電所「グリーン未来ソーラー」(グリーン・市民電力)の売電収益の一部を活用して、地域の活性化に役立てていくことが構想されました。それが、「水俣・熊本みらい基金」です。「つながる」という意味をもつ熊本地域に古くから伝わる言葉を用い、愛称は「つんなう基金」としました。

◆基金設立団体◆

◇「水俣薄原太陽光発電所」

場 所 :熊本県水俣市薄原字倉谷、字白木
発電事業者 :一般社団法人全国ご当地エネルギー協会(代表理事 佐藤彌右衛門)
発電設備容量 :1,180kW
モジュール出力 :1,814kW(約500世帯分の発電量)

◇「グリーン未来ソーラー」

場 所 :熊本県熊本市内各所10箇所(店舗・福祉センター、配送センターの屋根上)
発電事業者 :一般社団法人グリーン・市民電力(会長 熊野千恵美)
発電設備容量 :376kW
モジュール出力 :612kW(約150世帯分の発電量)

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